インターネット昆虫大事典 ノコギリクワガタ繁殖記

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ノコギリクワガタ繁殖記

 クワガタ採集記に書いたように、毎年、クワガタを採集しているのですが、
近場ではなかなかクワガタは採れないし、採集するだけだと、どんどん個体数が減っていくみたいなので、
「繁殖をして、山に返してあげよう」ということになりました。

 

産卵セット購入

 

幸い今年はノコギリが雄1匹、雌2匹おりましたので、楽天のイークワからヒラタクワガタ採卵飼育セットを購入してセットしました(2005年8月15日)。

ついでにコクワの雌も1匹入れておきました。(これが悲劇?の原因か?)


このセットについているコバエシャッターは優れものですね。
やっかいなコバエの侵入を防いで、湿度も維持するので、ヒラタやノコギリにぴったりですね。


雄はすぐに死んだのですが、雌は1匹は9月10日、もう1匹は9月26日まで生きておりました。

 

幼虫割り出し

 


10月29日に幼虫の割り出しをしました。
というよりも、捜索という方が正しいですね。


クヌギ材はほとんど腐っていて、その中にいた幼虫は2匹だけ。
足場用の細い枝の中にもう1匹いました。


あと17匹は発酵マットの中で見つけました。


菌糸瓶(800ml)を4本購入し、真ん中に穴をあけて4匹の幼虫を投入し、あとの16匹は発酵マットを詰めたガラス瓶に入れました。


20匹ともに、すでに2齢幼虫のようでしたね。


ちなみに、幼虫の移動や菌糸瓶交換には硬質タイプ菌床・マット詰替え用スプーンを使用しております。

また、発酵マットや菌糸を瓶に詰め込むには、菌床・マット詰替用マットプレスを使っております。

 

 

瓶交換1回目

 



菌糸瓶にきのこが生えてきたので、1回目の瓶交換を1月25,26日に行いました。


今回は奮発して菌糸瓶を15本購入!

5匹だけ発酵マット瓶で我慢してもらいました。


幼虫はほとんど3齢幼虫のようですが、菌糸はあまり食べ進んでいなかったです。

冬場は菌糸瓶ではなくて、発酵マットでもいいのかも。


それにしても、どの幼虫も小さい! 

ノコギリクワガタの幼虫ではなくて、コクワの幼虫ではないかという不安が募ります。

 

 

瓶交換2回目

 


菌糸瓶は冬場にキノコが生えるようです。
室内飼育ですが、特に加温していないので、キノコが生えやすいようです。


春になってキノコが腐ってきたので、2回目のビン交換を4月3日から8日にかけて実施しました。


時間がかっかったのは、忙しかったのと、菌糸が硬くてなかなか幼虫を取り出せないからでした。


今回は、経費節約と蛹化時のトラブル防止を考えて、
菌糸ビンは4本だけにして、あと16匹は発酵マットの瓶詰めにしました。


今回は菌糸ビンを有名なG-Potの850mlにしてみました。
こちらの方がビンを積み上げても、空気穴がふさがらないので、多頭飼育には便利ですね。


幼虫達の大部分はこれから蛹室を作ろうという段階のようで、前回よりは、かなり大きくなっておりました。
ただ、ノコギリにしてはどうも小さいような...

 

 

蛹化

 

4月中にはほとんどの瓶で前蛹になったようでした。
この写真は菌糸瓶の上部に蛹室を作って前蛹状態になったところです。


ゴールデンウイーク後には、白い前蛹が見えなくなり蛹化したようでした。
瓶が透明でなかったり、壁面に蛹室を作ってなかったりで、外からは蛹を確認できませんでした。
この時期に動かすのは不安なので、そのままにしておきます。

 

羽化

 

1本の菌糸瓶の状態が悪化したのと、蛹化後1ヶ月くらいたったので、菌糸瓶等から成虫の取り出しを行いました。

種類性別等羽化数など
ノコギリクワガタ0
2
コクワガタ6
7
幼虫で死亡1
蛹で死亡3


ということで、りっぱな長歯型のコクワガタが6匹も羽化してきました! 


で、ノコギリは雌2匹だけ。そのうちの1頭はきれいな赤褐色の個体でした。


幼虫や蛹で死亡していたものは、全て発酵マットの瓶でした。


親のノコギリの雌があまり卵を産んでくれなかったのか、
はたまたコクワの幼虫にノコギリの幼虫が負けてしまったのか....


ともかく幼虫段階での種類の判別はむずかしいことと、ノコギリやましてコクワには
大きな菌糸瓶は無駄!ということを確認しました。

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