7月の園芸作業
毎月の園芸作業のポイントをご紹介しております。 東京や大阪を基準としておりますので、寒地や暖地では、適宜、時期をずらしたり、 寒地や暖地での特別の作業が必要となる場合もあります。 個々の植物の育て方については、インターネット園芸大事典もご参照ください。バラの園芸作業
花がらが残っている場合は、早めに切ってしまいましょう。 つぼみが残っている場合でも、夏が厳しい場所では開花前でも切りましょう。 上旬はまだ梅雨なので、株元をピートモスやバークなどでマルティングしてください。 水はけの悪い場所では簡単な排水路をスコップで作ってやります。 夏場に備えて株のまわりに水を貯められるように土手を丸く作っておくといいでしょう。 鉢植えのバラで雨があまりかからない場所に置いている場合は、水やりをお忘れなく。 梅雨が明けたら、鉢植えは朝夕2回、庭植えもできれば毎日水やりしてください。 自動水やりタイマーなどが便利ですね。 また、鉢植えは直射日光による葉焼けを防ぐために少し遮光ネットなどで日差しを弱めた方がいいでしょう。 7月同様、黒点病やうどんこ病などバラの病気の多い季節です。 薬剤などで適切に防除しましょう。 夏の剪定は7月には行いません。クレマチスの園芸作業
クレマチスは暑さにも乾きにも弱い植物です。 風通しを良くするとともに、株元をマルティングして、株元の地温の上昇と乾燥を防ぎます。 鉢植えは午前中だけ日が当たるような場所がベストです。 どうしてもそのような場所がない時は、西日が当たる場所よりは半日陰の方がまだましです。 梅雨明けまでは1日一回、梅雨明け後は朝夕2回水やりしてください。 夕方の水遣りは気温が低くなってからにしましょう。 新梢が伸びている場合は早めに誘引してください。 庭植えの場合は、梅雨の間は排水に注意しましょう。 梅雨明け後は、できれば毎日朝に水やりしてください。 ただし、水はけの悪い場所は、乾き具合に注意しましょう。 風通しが悪いとうどんこ病になることがあります。 トップジンM水和剤などで防除しましょう。 葉の裏に赤茶色っぽい斑点が出たら赤錆病です。 ダイセン水和剤で防除しましょう。洋ランの園芸作業
7月は洋ランの生育期ですね。 この時期にどれだけバルブを太らすことができるかが勝負になります。 注意事項としては、種類ごとの遮光率を必ず守ることと、水切れを起こさないことです。 また、水やり代わりに、草花への規定量よりも10倍程度薄めにした液体肥料を施すのも効果的ですね。 梅雨の間は、できるだけ風通しを良くして、病気の発生を防ぎましょう。 梅雨が明けたら、水やりは朝晩の涼しいときに行いましょう。 洋ランは基本的には暑いのは大好きですが、蒸れるのはよくありません。 水やりの水が葉の間の新芽のところなどにたまらないようにしましょう。 夜温が高く蒸し暑いのは洋ランにもよくありません。 日が暮れてから、株の周辺に打ち水をすると効果的です。 7月には通常は植え替えを行いません。 ただし、カトレヤや胡蝶蘭、バンダのギフト鉢は必ず中のポリポットから出して1株ずつ素焼き鉢に植え替えましょう。 植え替えた株は半日陰の涼しくて雨のあたらない場所に置きます。花木、庭木の園芸作業
アジサイやツツジ、ユキヤナギなどの春咲きの落葉樹は早めに剪定をすませましょう。 アジサイなどは剪定の時期が遅れると翌年には全く花がつかなくなります。 梅雨の間はアジサイやツバキ、ジンチョウゲなどでも挿し木ができます。 梅雨が明けるまでに発根させて、夏越しできる体制に持っていきましょう。 挿し木苗は夏中、涼しくて風通しの良い半日陰に置く方が失敗は少ないでしょう。 花木、庭木の大敵はカミキリムシです。 成虫を見かけたら必ず捕殺しましょう。 幹に小さい穴があってそこから木屑が出ていたら幼虫が侵入している証拠です。 スミチオンを穴から注入してやってください。鉢花の園芸作業
カランコエ、シャコバサボテン、エラチオールベゴニアなどの冬から春に咲く鉢花は根腐れを起こしやすい季節です。 適度にすかし剪定をして、雨を避けて、水遣りを控えめにし、風通しをよくしましょう。 ペチュニアやニチニチソウなどの生育旺盛な植物は草姿が乱れたら切り戻してしてやります。 これらの植物は1週間に1回程度、規定量の液体肥料を施すと良いでしょう。 梅雨が明けたら夏越し本番です。 暑さや蒸れに弱い植物には十分注意して、株の周囲の温度と湿度をできるだけ下げる工夫をしましょう。 詳しくは春咲き植物の夏越しをご覧ください。 夏に強い植物では水切れに注意しましょう。 夏の直射日光下では蒸散が盛んになって、すぐ水切れを起こしてしまいます。 夏に強い植物でも梅雨明け後は肥料は施さない方が良いでしょう。 真夏にはハダニによる被害が多くなります。 日が暮れてから葉の裏に水を強くかけてハダニを洗い落とす方法があります。 都会で風通しがどうしても悪い場合は、軒下などに扇風機を設置すると、うまくいく場合があります。山野草の園芸作業
基本的に山野草は真夏が苦手です。 梅雨の間に、十分な対策を考えておく必要があります。 山野草にはコマクサやレブンソウのように日当たりと乾燥が好きで高温多湿がきらいな植物と、 サクラソウやランの仲間、リンドウの仲間のように涼しい日陰を好み高温乾燥が嫌いな植物があります。 高温多湿が嫌いな植物は二重鉢(できればどちらも素焼き鉢)にします。外側の鉢と内側の鉢の間には軽石を入れ、朝晩2回、 外側の鉢の外側を水で湿らせてやります。 ただし、風通しが悪いと逆効果になる場合があります。 日当たりが好きな植物でも、真夏は少し遮光した方が良いでしょう。 どうしても暑さで弱る場合には、日当たりを犠牲にして、24時間冷房の効いた涼しい部屋に置くという手もあります。 株は弱りますが、何とか枯れずにすむ場合もあります。 高温乾燥を嫌う植物の場合は、水抜き穴をつけた発泡スチロールの箱に水ごけをつめて、 その中に鉢ごと埋め込んでやります。 早朝と夜に氷水をジョウロで箱の中全体にかけてやります。 夜は箱の蓋を閉めておいた方が低温が長持ちします。 あるいは、鉢棚の近くで上から水を少しずつたらして、それを扇風機で軽く鉢に吹き付けてあげるという 方法もあります。 これは業者さんがよくやっている方法ですが、気化熱で温度を下げる働きがあります。関連コンテンツ
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