烏骨鶏の烏とはカラスの意味で、骨や肉、内臓が黒い非常に特殊な鶏です。
さらに、羽根がウサギの毛のように細かに分かれています。
それだけに、日本では天然記念物に指定されています。
しかし、漢方の古い本には、滋養強壮、造血などの作用に優れた薬として、烏骨鶏の肉が紹介されています。
というのは、昔の中国では、烏骨鶏は皇帝やその後宮の女性たちにおもに用いられたという高級「薬材」でした。
実際、烏骨鶏の肉を使った漢方薬として、烏骨鶏冬虫淮山湯や蓮子?実糯米鶏があります。
卵については漢方には記載はありませんが、やはり滋養強壮に良い食品として、伝えられていたようです。
バブルの頃には1個1000円くらいしていた烏骨鶏の卵ですが、最近は、かなりお求めやすくなっています。
ただ、烏骨鶏と白色レグホーンの交雑種の卵を、烏骨鶏の卵として売っている悪徳業者もいるようです。