スミレを育てよう!
道端に可憐に咲くスミレ。 ふと見過ごしてしまいそうな小さな花ですが、よく見ると、なかなかに味わい深いものです。 しかし、日本のどこにでも見かけるスミレなので、簡単に育てられると思いきや、意外に難しくて、びっくりするのがスミレです。 というのはスミレには様々な種類があり、その種類ごとに性質がかなり違うことに気づかれない方が多いからのようです。スミレの種類
濃い紫色をしたスミレ(スミレという野生種)は、強い日光と乾燥に強く、アスファルトの間にも根を張って花を咲かせるほどです。 スミレは日本中に自生しています。 同じような日光を好む種類としては、イソスミレやアツバスミレがあります。 それに対して、スカイブルーに近い感じの色合いのタチツボスミレも日本中に自生していますが、真夏には日陰になるような、乾燥しにくい場所でしか見られません。 タチツボスミレのように半日陰を好むものは、コスミレ、ヒメスミレ、キスミレ、マルバスミレ、ヒゴスミレなどがあります。 さらに、日陰を好むものとしては、エイザンスミレ、ヒカゲスミレなどがあります。 九州南部から南西諸島に自生しているツクシスミレは真夏には枯れてしまいますが、秋になると種から芽が出て、暖地では、どんどん庭に広がるほどです。 ただし、ガーデニングセンターなどで売られている、園芸品種化しているスミレ類や、海外のスミレとの交配種は、日当たりが好きで、蒸れるのが嫌いなものが多いので、注意しましょう。スミレの育て方
スミレの基本的な育て方はインターネット園芸大事典 スミレをご覧ください。スミレの庭植え
どの園芸書にも「スミレは鉢植えで」と書かれていますが、日本で自生している植物ですから、もちろん、庭植え可能です。 では、何故、「スミレは鉢植えで」と書かれているかというと、日本のスミレはペットで言えば猫のようなもので、管理するのが難しいからです。 ほとんどの日本のスミレは地植えでは宿根せずに閉鎖花を作って、種を飛ばして繁殖します。 植え付けた場所の条件が悪いと、そこからは芽を出さずに、気が付くと、全然、別の場所で咲いていたりします。 ただ、木が多く植えられている庭であれば、タチツボスミレなどは、そのうちに、自分の好きな場所で、毎年、咲くようになります。 できるだけ、そのスミレの自生地に近い環境を作ってやれば、スミレの庭植えも可能ということですね。 いろいろなスミレを地植えにしてみて、定着するかどうか、試してみるのも楽しいものです。関連コンテンツ
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