6月の園芸作業
毎月の園芸作業のポイントをご紹介しております。 東京や大阪を基準としておりますので、寒地や暖地では、適宜、時期をずらしたり、 寒地や暖地での特別の作業が必要となる場合もあります。 個々の植物の育て方については、インターネット園芸大事典もご参照ください。バラの園芸作業
6月はじめは、まだバラの美しい季節ですね。 でも、来るべき梅雨と真夏に備えて、花後剪定を行いましょう。 ハイブリッドティーなどのブッシュタイプのバラでは5枚葉を1つつけて切ります。 シュラブタイプやツルバラは花がらだけを軽く切ります。 ミニバラは全体的に樹形を考えて、切り戻しましょう。 風通しの悪い場所に植えられているバラは、梅雨になる前に枝すかしをしておきましょう。 これは、込みあった枝を整理して、株の中に風が通るようにするものです。 6月はバラの病気も多い季節です。 黒点病の予防のために、株元は必ず敷き藁やピートモスなどでマルティングをして、雨による土はねを防ぎましょう。 新芽や蕾にアブラムシがつくことがあります。 ハダニ防除のために葉の裏に霧吹きで水をかけると、ハダニの発生を抑制できます。 ただし、風通しが悪いとうどんこ病や灰色かび病を助長することにもなりかねませんので、注意してください。 ベランダなどに置いている鉢植えのバラは、乾かないようにできるだけ毎日水やりしましょう。 ベランダの鉢には思ったほど雨がかからないので要注意ですね。 庭植えのバラには普通は水遣りは不要ですが、空梅雨の時にひどく乾くようなら、土の状態を見ながら水やりします。クレマチスの園芸作業
6月は梅雨の季節。蒸し暑いのが嫌いなクレマチスにとっては過酷な季節の始まりです。 できるだけ風通しをよくするとともに、水はけに注意しましょう。 花後剪定を必ず実施しておきましょう。 早咲き種で忙しくて花後剪定が遅れた株は、やや強めに剪定します。 遅咲き種は弱剪定すれば50日弱で二番花が咲きます。 強剪定すれば60日程度で二番花が咲きますが、真夏に弱る品種では、蕾が残っていても早めに剪定した方が安全です。 庭植えの株は、配置を考えて弱剪定と強剪定をまぜると、いろいろな時期に花が楽しめます。 風通しが悪いとうどんこ病になることがあります。 トップジンM水和剤などで防除しましょう。 葉の裏に赤茶色っぽい斑点が出たら赤錆病です。 ダイセン水和剤で防除しましょう。 葉がくるくる巻かれていたらハマキムシの仕業です。すぐに捕殺しましょう。 葉が黄色くなってきたら葉の裏を見てください。 とても小さい赤っぽい虫がいたらダニです。 ケルセン乳剤などで防除してください。洋ランの園芸作業
6月は基本的には屋外栽培の時期です。 この時期にどれだけ生育してバブルを大きくするかが良いお花をつける秘訣ですね。 必ず、遮光ネットなどで、それぞれの種類にあった遮光をしてください。 水やりもしっかりしましょう。 シンビジウムなどは完全に乾く前に水遣りしてかまいません。 風があって天気の良い日には、時々、葉の上から水をかけて、葉の汚れをとってやります。 ただし、蒸れると葉に良くないので、注意しましょう。 油粕などを配合した固形肥料を鉢のまわりに埋め込んでおきましょう。 シンビジウムなどは規定よりも5倍程度薄めた液体肥料を2週間に1度程度施すと効果があります。 軟腐病が発生したら、できれば株ごと焼却しましょう。 大事な株で捨てられない場合は、患部と植え込み材を完全に切り取って焼却し、 傷口をストレプトマイシンで消毒し、新しい植え込み材に植え替えます。花木、庭木の園芸作業
6月は剪定と挿し木、移植のシーズンです。 暑くなる前に、必要な作業をすませてしまいましょう。 この時期の剪定は、樹冠内に光と風を通すために行います。 交差枝などの不要枝や徒長枝をおもに剪定します。 その後で、木を大きくしたいときは、新梢の枝透かしをします。 生垣などで一定の樹形を保ちたいときは、前年から伸びた部分を切ります。 6月は害虫の季節でもあります。 アブラムシ、アメリカシロヒトリ、マツカレハ、カイガラムシなどさまざまな害虫が活動します。 スミチオンやオルトランなどの薬剤を散布して防除しましょう。鉢花の園芸作業
6月はハンショウブやハイドランジアのきれいな季節ですね。 ただし、高温多湿を嫌う鉢花には厳しい季節の始まりです。 パンジー、スイトピー、プリムラ、キンギョソウなどの春咲き1年草は、そろそろ処分を考えましょう。 まだ、ちらほら花が咲いているかもしれませんが、弱った春咲き1年草が害虫や病気の温床になりやすいためです。 もっとも、プリムラやキンギョソウなどは本来は多年草ですから、花後剪定をしっかりして、 風通しをよく涼しい場所で管理すれば夏越しできる場合もあります。 マーガレットやユリオプスデージなどの春咲きの多年草の多くは高温多湿を嫌います。 切り戻しをして風通しをよくし、 雨には当てず過湿を避け、表面の土が完全に乾いてから水やりしましょう。 夏咲きの植物も草姿を整えたり、大きさを小さくするために切り戻しできます。 切り戻した茎は挿し芽できます。 ペチュニア、インパチエンス、ポットマムなどは、これで鉢数を増やすことが可能ですね。 冬咲きのリーガースベゴニアなどはうどんこ病にかかりやすい季節です。 セントポーリアなどは灰色かび病に注意いましょう。 薬剤を使用する場合にはTPN剤がいいでしょう。 アザレアにつくグンバイムシ、ダリア類につくスリップスなどに注意してください。山野草の園芸作業
6月からは山野草には厳しい夏になります。 風通しを良くするとともに、適切な遮光をして葉焼けを防ぎましょう。 多湿に弱い種類は雨よけをした棚上で管理しましょう。 湿度が高いので鉢内が乾いたのを確認してから水やりしましょう。 もちろん、多湿を好む種類はたっぷり水やりします。 基本的に6月以降は植え替えはしません。 さまざまな害虫や軟腐病などに注意しましょう。関連コンテンツ
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