シンビジウム
シンビジウムはもっともポピュラーで、もっとも栽培しやすい洋ランでしょう。
生長点培養(メリクロン)の技術が進歩して、価格も手ごろで花色も豊富になりました。
3本立ちくらいになりますと、玄関の飾りにもなりますので、洋ラン栽培の入門にシンビジウムは最適ですね。
シンビジウムの品種
シンビジウム属は、もともと春蘭や寒蘭などシックで控えめな東洋蘭を含む、
東アジアや東南アジアに自生するランのグループです。。
メリクロンの技術によって品種改良が急速に進んで、今や洋ランの代表選手となりました。
立ち性の品種では赤色系のダイアナ、ピンク色のラピーヌ・ルージュ、あんみつ姫、グリーン系のピアニスト、
黄色のムーーンビーナス、白色系のマリーローランサン、プラチナム・バーズなどがあります。
最近は下垂性の品種もあります。下垂性の品種の方が育てやすく、花つきも良くなる傾向があるようです。
品種としてはファゴットンフルーツ、スプリングウィンド、アイスカスケードなどがあります。
シンビジウムの育て方
シンビジュームの育てやすい理由は、低温に強いのが理由でしょう。
だからと言って、真冬でもベランダに置きっぱなしでは枯れてしまいます。
品種にもよりますが、良い花を咲かせるためには最低温度は7度は必要でしょう。
最低温度を管理する時には
最高最低温度計で実測されることをお奨めします。
暖地では、水遣りを極端にひかえればベランダのフレーム内でも越冬可能ですが、
翌年も花を咲かせるためには、室内の日差しが差し込む場所で冬場は管理します。
東京近辺では加温は不要ですが、夜は窓から少し離してください。
ただし、玄関のような寒くて暗い場所に長く置くと株は弱ります。
シンビジウムのギフト鉢から始める場合は、花後に花茎を根元から切り、化粧鉢から取り出します。
寄せ植えの場合は、もとの1鉢ごとに分けて、素焼き鉢などに植え替えます。
シンビジュームの植え込み材料はバーク、軽石、水ごけなどを使います。
この時に枯れた根や腐った植え込み材料は切り捨ててください。
シンビジウムにもバルブはありますが、ランですから生育期にはたっぷり水やりしてください。
お日様大好きですから、真夏以外は遮光は不要です。
真夏には風通しの良い木陰に移すか、50%の遮光をします。
日本の夏は蒸し暑いので蒸らさないように、風通しには注意します。
シンビジュームは洋ランのなかでは肥料も強めにします。
ラン用あるいは花木用の固形の置き肥をバルブ1本につき2個ほど4月と5月下旬に施してみてください。
さらにりっぱな花を咲かせたいのなら、調子を見ながら、薄めの液体肥料も時々やってみてください。
秋は早めにフレームか室内に取り込みましょう。
花芽と葉芽がありますが、秋にでてくる葉芽はすべてかきとります。
立ち性品種の花芽には早めに支柱を立ててやります。
花茎が伸びるに従って、見栄えよく花茎を固定してやってくださいね。
シンビジウムの花芽 |
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シンビジュームの花芽はナメクジの大好物なので、見つけ次第捕殺してください。
ナメクジの通ったあとは粘液が固まってすこしひかりますので、
見つけたら市販のナメクジ捕殺薬を使うのも手です。
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