デンドロビウム(クール系)
クール系のデンドロビウムって聞きなれないかもしれませんが、ニューギニアなどの高地に自生しているデンドロビウムのことです。
高地なので冷涼な気候を好む洋ランです。
デンドロビウムでありながら、他のデンドロビウムとはかなり違った花色や花姿のものが多いので、最近、注目されています。
しかし、日本の暑い夏は大嫌いで、夏越しが難しい植物として有名ですね。
ただ日本の高山に自生している山野草類も、同じようなものですので、山野草なみの管理をすれば夏越しも可能です。
また、最近は、暑さに強いデンドロビウムとの交雑種も流通するようになってきました。
腕に覚えのある方は、クール系デンドロビウムに挑戦してみませんか?
デンドロビウム(クール系)の育て方
置き場所と遮光
クール系デンドロビウムの生育適温は10度から25度です。
春と秋の気候の良い時期は屋外で管理しますが、必ず80%の遮光をしてください。
直射日光は厳禁です。
真夏は日陰の25度以下の風通しの良い涼しい場所で管理してください。
湿気を好む植物ですので、まわりに打ち水をしたり、クールミストをかけるのも効果的です。
どうしても25度以上になる場合は夜間だけでも冷房の効いた涼しい室内に入れてあげてください。
ただし、エアコンの冷風を直接、当ててはいけません。
冬は室内に取り込んで10度以下にならないようにします。
でいるだけレースのカーテン越しの日光を当てるようにしましょう。
夏越しにについては
クールオーキッドの夏越しも参考にされてください。
水遣り
着生ラン一般に言えることですが、たっぷり水遣りしたら、一旦、完全に乾かすのがクール系デンドロビウムの水やりのコツです。
特に、夏場にずっと水ゴケが湿ったままですと、確実に根腐れしてしまいます。
真冬の寒い時期で、室内も温度が低めのときは、やや乾かし気味に管理しますが、ずっと乾燥したままというのは、よくありません。
肥料
根腐れしやすくなるので、有機質の肥料を施してはいけません。
肥料は気候の良い時期だけ、規定濃度からさらに5倍程度薄めた液体肥料を2週間に1回程度、水遣り代わりにあげてください。
それ以外の時期には肥料をあげません。
植え替え
調子が良いようなら2年に1回、ヤエザクラが散る頃に植え替えましょう。
植え替えは、古い水ゴケと腐った根を取り除き、新しい水ゴケに替えます。
このときバルブの根元を水ゴケから出すようにしてください。
水ゴケの中に埋もれていると、根腐れの原因になります。
鉢底には発泡スチロールを砕いたものを入れておくといいでしょう。
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