イチゴ
春に花が咲いて、真っ赤なおいしい実がなるイチゴは、家庭菜園の中で最も人気があります。
みなさんのお宅にもイチゴの鉢やプランターがあるのではないでしょうか。
そして、イチゴは生命力旺盛で簡単には枯れませんし、ランナーを伸ばしてどんどん殖えます。
ところが、実がならない、実はなるが少なくて小さい、味が悪い、
といった家庭菜園でのトラブルの最も多いのもイチゴですね。
イチゴの品種
イチゴには春先にしか実が成らない1季なりの品種と、温度と日照があればいつでも花が咲き実が成る四季なりの品種がありますが、四季なりの品種はどうしても味が悪くなります。
最近は花びらがピンクの、花の観賞用の品種も出回っていますね。
露地栽培には実はこぶりですが味が良くて病気に強い「宝交早生」が、プランターなら早生で花がたくさん咲く「女峰」や実が大きい「とよのか」、味が良い「章姫」などが良いでしょう。
イチゴの育て方
ともかくイチゴ農家のように大きな実をたくさんつけるには、まず日当たりを確保しなければなりません。
春先はまだ太陽の位置が低いので、まわりの家や塀、樹木などが日光をさえぎることが多いので、鉢やプランターなどは置き場所に注意しましょう。
バラやチューリップが咲く場所でも、イチゴにとっては日照不足の時があります。
イチゴ栽培は秋に園芸店に出回る苗から始めるのが良いでしょう。
緑色の元気な葉を3枚以上ついていて病虫害がなく茎が太い苗を選びましょう。
プランター栽培の場合は、鉢底石の上に市販の野菜用培養土を入れ、株間20cm程度で苗を植えつけてください。
イチゴ専用の土もあります。
株の向きを揃えることと、浅植えにすることがポイントです。
路地栽培の場合は、植え付け1ヶ月前に完熟堆肥を、2週間前に苦土石灰と緩効性化成肥料をすきこんでおきます。
イチゴは強い肥料だと根が肥料負けしてしまいますので注意しましょう。
植え付け前に畝を作り、苗はランナーが畝の内側になるように揃えて浅植えします。
プランターの場合も露地栽培でも植え付け時にしっかり水やりしてください。
苗が活着するまでは水切れさせないようにします。
イチゴの苗が活着したら、土の表面が乾いてから水やりするようにしましょう。
真冬でも水やりは続けてください。
1月に追肥をすると良いでしょう。
イチゴの根は肥料に弱いので、株から離して緩効性化成肥料を施します。
この時期に園芸店で売っている黒色のポリフィルムでマルティングすると、実が汚れにくく、水切れを防ぎ、雑草を抑制し、保温効果もあります。
手間はかかりますが、できるだけマルティングするようにしましょう。
イチゴは都会では虫が少なく、受粉できずに実がならないことが多いようです。
確実に実をつけるためには、柔らかい筆で咲いた花のおしべとめしべをやさしくなでて人工授粉してください。
バラ科のイチゴはウドンコ病になりやすい植物です。
水はけと風通しを良くすると発生しにくくなります。
古い枯れ葉はできるだけ早く取り除いてください。
病気をみつけたら、その葉をすぐに摘み取ってください。
イチゴにはアブラムシが発生することもあります。
寒冷紗でプランター全体を覆うと予防効果があります。
イチゴは実を食べる植物ですので、できるだけ農薬は使用したくないですが、
病害虫が蔓延した場合は
天然殺虫剤を使用しましょう。
実が終わってランナーが出てきたら、来春用の子株を取るようにしましょう。
ランナーから芽がでるので、3枚くらい葉が付いたら、ランナーを付けたまま、小鉢に植え付けてください。
水やりすると根がでてくるので活着したらランナーを切って苗にします。
この親苗からでてきたランナーも同じように処理して、子苗を取ります。
農家さんは、この子苗を生産用に植え付けるのが一般的ですね。
タイマーで自動で水遣りする優れものです。
これで旅行中の水やりも安心ですね!
類似品に比べて使いやすく、壊れにくい製品です。
関東は水不足で取水制限が開始されました!
自分の庭にまく水は自分で貯めましょう。
水道代の節約にもなりますしね!
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