ブドウ
ブドウ栽培というと、フランスのブルゴーニュや山梨など、自然豊かな、広々とした風景を思い浮かべますが、実はブドウは家庭園芸で最も扱いやすい果樹のひとつです。
まず、ブドウは1品種だけでも実をつける性質があります。
最悪、1本のブドウの木でもいいわけですね。
また、ブドウはツル植物なので、ツルを誘引することで、スペースを極めて有効に利用できます。
たとえば、お庭の片隅にブドウを植えて、ツルを家のまわりのフェンスや2階のベランダに誘引することもできます。
さらにブドウは耐陰性のある植物です。半日以上、日が当たれば、十分に実をつけることができます。
北風の当たるような場所はだめですが、多少、西日が当たっても大丈夫です。
ブドウは大鉢やプランターにも栽培可能です。
ブドウの品種
ブドウには生食用の品種とブドウ酒用の品種がありますが、ここでは生食用の品種についてお話しましょう。
ヨーロッパ種
マスカット・オブ・アレキサンドリア、ネオマスカット、甲州ブドウなどの品種があり、おいしいのが特徴です。
ヨーロッパ種のブドウは雨に弱く、ご家庭での露地植えはかなりむずかしいです。
大鉢植えにして、梅雨時は軒下に取り込んでください。
また、真冬も北風を避けて、軒下か室内にとりこむ方がいいでしょう。
アメリカ種
デラウェアやナイアガラなどがアメリカ種です。
アメリカ種のブドウは雨に強く、耐寒性もあり、ヨーロッパ種よりも育てやすいです。
欧米雑種
最近は、商業的にもヨーロッパ種とアメリカ種の交雑品種がよく利用されています。
たとえば、巨峰やピオーネが欧米雑種で、生食向きで、育てやすい品種です。
ブドウの育て方
大鉢などを利用したブドウのコンテナ栽培は
ブドウの鉢づくりをご覧ください。
ここでは、ブドウの露地植えについて、お話します。
ブドウの植え付け適期は冬(12月-3月)です。
ブドウの根は横に伸びやすい性質があるので、直径50cm、深さ30cmくらいの浅めの植え穴を掘り、庭土に堆肥や腐葉土を良く混ぜ込んだ土で植え付けてください。
円錐型に土を入れた上に苗を載せて、根を周囲に広げるように浅めに植え付けてください。
ブドウの苗には必ずしっかりとした支柱を立ててください。
ただし、茎を支柱に結ぶときは緩めにします。
苗の背が高い時は、つぎ木部分から20cmほど上で切り戻してください。
庭植えのブドウは1,2年は花を咲かせないと思います。
新梢を適宜、ブドウ棚やフェンス、ベランダなどに誘引しながら木を育ててください。
2年目の冬くらいから冬季剪定を行いましょう。
樹勢が強いピオーネや巨峰などの品種は、枝の基部から7,8芽残して剪定してください。
また、結果母枝の2つに1つは基部から切り取りましょう。
これを長梢剪定と言います。
樹勢が弱いキャンベルアーニーなどの品種は、枝の基部から2芽のところで剪定します。
これを短梢剪定と言い、春に元気な新梢が出てきます。
花が咲いたら、結果母枝1つに対して、デラウェアなどでは2房、巨峰などの大粒の品種は1房のみを残して、あとはすべて摘房してください。
たくさん房をつけると、実の数がすごく少なくなる実ぶるいという現象が起きることがあります。
また、各房の先端部分と根元部分の実を摘果した方が、見栄えの良い、りっぱなブドウの房になります。
ブドウの病気としては、梅雨のころに若葉や花穂などが黒くなって枯れてしまう黒痘病や、果実が腐ってしまう晩腐れ病があります。
予防法としては、1.病気に強い品種の利用、2.石灰硫黄合剤などによる冬季消毒、3.梅雨前のジマンダイセン水和剤の散布があります。
病気が出た場合は、病害部分を取り除いて焼却し、ジマンダイセン水和剤をしっかり散布してください。
冬季には株元から少し離したところに骨粉入りの有機質肥料などをすきこんでください。
なお、ブドウは窒素分が多いと、木があばれて、実が付きにくくなりますので、注意しましょう。
タイマーで自動で水遣りする優れものです。
これで旅行中の水やりも安心ですね!
類似品に比べて使いやすく、壊れにくい製品です。
関東は水不足で取水制限が開始されました!
自分の庭にまく水は自分で貯めましょう。
水道代の節約にもなりますしね!
PR