スイレン
真夏のお花としてスイレン(睡蓮)があります。
モネの一連の絵画で有名なようにヨーロッパでもスイレンの栽培は盛んでした。
中国でも昔からスイレンは栽培されており、
さまざまな品種が開発されてきました。
また、睡蓮鉢に入れて、鉢と一緒に鑑賞するという文化も生まれました。
最近ではビオトープとして、睡蓮の良さが見直されてきていますね。
なお、ハスは午前中に開花しますが、スイレンは午後に開花します。
スイレンの品種
大きく温帯性スイレンと熱帯性スイレンに分けられます。
熱帯性スイレン
アメリカで改良されて、たくさんの鮮やかな花色の品種があります。
植物園の温室で見かけるのは熱帯性スイレンですね。
水面から花茎が出るのが特徴です。
熱帯性スイレンは耐寒性がありません。
生育下限温度は15度くらいです。
ですから、10月上旬には葉を取って根茎を堀りあげて、水を入れた容器に保管します。
真冬でも水温が15度を切らないように、室内の寒くならない場所に置いてください。
冬越しした根茎は6月上旬に植えつけます。
温帯性スイレン
熱帯性スイレンより、やや小ぶりの花を咲かせます。
花茎は水面から出ずに、花が水面に浮かぶように咲きます。
温帯性スイレンは耐寒性がありますので、屋外の水中で冬越しできます。
温帯性スイレンの中でヒツジグサから改良された一群の品種をヒメスイレンと呼ぶことがあります。
ヒメスイレンは小さくて場所もとらず、寒さにも強いので、初心者向きですね。
スイレンの育て方
植え付けの適期は温帯性スイレンがゴールデンウイーク頃、
熱帯性スイレンは6月上旬です。
お庭の池か睡蓮鉢に植えつけますが、
睡蓮鉢は温帯性睡蓮では、真夏の水温管理がむずかしいです。
8号鉢の底を閉じて、スイレンを植えつけて、池に沈めるのが一番管理がしやすいでしょう。
用土は荒木田土(田んぼの土でも可)が良いでしょう。
骨粉入りの肥料を少し加えます。
根茎は肥料のない土でまわりをくるんで植えつけてください。
植え付け時は芽先が水深15cmくらいになるように調整します。
最終的には根茎の水深は30cm程度で、根元まで日光が当たらないと花つきが悪くなります。
枯れた葉は小まめに取り除きます。
ほっておくと腐って水質を悪くしますし、根元まで日光が当たらなくなります。
水が濁ってきたら取り替えましょう。
睡蓮鉢では蒸発するので水深を維持する必要があります。
ボウフラが発生するのを防ぐために金魚などの魚を飼うことがありますが、
酸素不足にならないように注意します。
また、農薬散布する場合は、魚毒性のないものを使ってください。
時々、アブラムシが発生することがありますので、農薬などで防除しましょう。
植え替え時に株分けすることができます。
良く切れるナイフで1芽ずつに分けて、乾かさないように、すぐに植えつけてください。
環境が良ければ、3年に1回は株分けしましょう。
熱帯性睡蓮の中にはムカゴで増やせる種類もあります。
葉の中央にムカゴができたら、水を張った容器に裏返しに置きます。
夏なら2週間ほどで根と芽が出てくるので、適当な小ささの鉢に植えつけて、
水に沈めてください。
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