チョコレートコスモス
チョコレートコスモスとは、チョコレート色のコスモスではあるのですが、普通のコスモスとは別種になります。
すごく不思議なのですが、原種は種子ができません。
もともとは19世紀にメキシコで発見されて種子がヨーロッパに持ち込まれたようなのですが、いつのまにか、同一個体からのクローン個体のみになってしまったようです。
原産地の野生種は絶滅してしまったようなので、「ルーツが消えた」植物になりました。
チョコレートコスモスは球根ができます。
ただしダリアとは別属の植物で、キャンディーコスモスに近いようです。
チョコレートコスモスには園芸的に、1.秋咲きのキバナコスモスとの交雑種、2.春から秋まで長く咲く交雑種、3.原種の3タイプがあります。
秋咲きのキバナコスモスとの交雑種
暑さに強く、普通のコスモスと同じく秋に一斉に咲きます。
秋に花付き苗を入手するのが一般的です。
根鉢を崩さずに、すぐに大株に植え替えてください。
2週間に1回程度、規定濃度の液体肥料を与えると、豪華に咲いてくれます。
霜が降りたら地上部が枯れるので、地際10cm程度で切って、その上にバークや落ち葉を敷き詰めて、凍らないように防寒してください。
鉢植えの場合は、暖房していない室内に取り込むのが安全です。
室内に取り込んだ場合は、様子を見ながら、2週間に1回程度、少しだけ水やりしてみましょう。
3月末に上に敷いたバークなどを取り除いてください。鉢植えも、少しずつ外気に馴らしていくといいでしょう。
日当たりの良い場所で育てないと徒長して、花付きが悪くなります。
8月上旬に1回切り戻しをするといいでしょう。
春から秋まで長く咲く交雑種
このグループのチョコレートコスモスは、暑さ寒さに強い、育てやすいグループです。
ただ、春にも咲くので、「コスモス」的ではありませんが。
苗を買ったら、すぐに鉢に植え付けてあげてください。
日当たりと水やり、適当な肥料があれば、どんどん育って、花を咲かせてくれます。
真夏になって花が少なくなってきたら、半分程度に切り詰めておきましょう。
関東以西では、防寒の必要もあまりないと思います。
原種
チョコレートコスモスの原種は、暑さ寒さに弱く、病気にもかかりやすいので育てにく植物です。
ただ、香りがいいのと、花色も、よりチョコレートっぽい深い色合いなので、愛好家も多いようです。
春と秋の気候の良い時期は日当たりで管理しますが、梅雨明けから秋口までは半日陰で、できるだけ涼しくなるように管理してください。
根腐れしやすいので、水はけの良い用土を使って鉢植えにしてください。
夏場の過湿は厳禁です。
真夏には肥料も控えてください。切り戻しも真夏には避けましょう。
真冬は防寒する必要があります。
ただし、完全に乾燥させないように注意してください。
また、球根を傷つけると病気が入りやすいので、植替え時には注意しましょう。
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