エビネ

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エビネ

日本各地の森の下草として野生しているエビネ類ですが、東アジアを中心に百数十種の原種が存在しています。

昔は山野草の王様として、非常に珍重されていましたが、今では数々の交配種が作出されています。

また、バイオ技術によって、安価な苗や開花株が大量に出回るようになってきました。

エビネはもともと日本で自生しているものですし、交配により性質の強い品種も多く出回っていて、入門用の山野草としてうってつけではないでしょうか。

最近では、エビネを庭植えにされている方も多くなってきました。

エビネの品種

エビネには春咲き種と夏咲き種がありますが、最初は、花色のきれいで育てやすい春咲き種から始めるのがいいでしょう。

エビネを始めるには、春にガーデニングセンターなどで開花株を購入するのが間違いがないでしょう。

基本的に値段の安いものは育てやすく、高価な貴重品種は育てにくいと考えてください。

多く出回っているのはサルメンネビネ系の交配種とニオイエビネ系の交配種です。

サルメンネビネ系の交配種は、花数は少ないですが、現代風の透明感のあるカラフルな花色と花弁にフリルのあるのが特徴です。

耐寒性に強く、冬には葉は倒伏するものが多い用です。

ニオイエビネ系の交配種は、花数が多く花に香りがあるものが多いです。 ただし、香りの強い品種ほど、花姿が乱れる傾向があるようです。

耐寒性はやや弱く、霜に当てると枯れてしまう品種が多いようです。

エビネの育て方

エビネの開花株を購入したら1年中、日陰か半日陰に置いてください。

特に気候の良い時期は、明るい日陰に置いておくと花立ちが良くなります。 なお、強い直射日光は厳禁です。

4月から10月中旬までは1日1回水やりをして、乾かさないようにするのがエビネの鉢栽培のコツです。

肥料は、少し薄めの液体肥料を2週間に1回程度、施してください。 肥料が多すぎるとエビネは急に枯れることがあるので注意しましょう。

花が終わったら2年に1回は植替えをしましょう。

エビネには腰高の山野草鉢を使い、用土は市販の東洋蘭用の培養土を使うのが便利ですね。 自分で作るときは、焼赤玉土6:日向砂2:バーミキュライト2くらいでしょうか。 元肥は入れません。

鉢の底には多めに鉢底石を入れて水はけを良くしてあげてください。

品種によっては真夏に暑がりますので、できるだけ風通しの良い涼しい場所に置いてあげましょう。

二重鉢にしたり、棚上に置いたり、夕方に周囲に水打ちしたりするのも効果的ですね。

10月下旬になったら軒下などに取り込んで、霜に当たらないようにしてください。

リュウキュウエビネのような暖地性の品種は、室内に取り込んだ方がいいでしょう。

10月下旬から3月までは、水やりは3,4日に1回程度に減らします。

エビネは花後に株分けで殖やすことができます。

海老根というようにエビのような節のなる地下の球茎を3つくらいつけて株分けしてください。

また、古くて葉が出ていない古球を3つくらいつけて株から切り取り、その古球を平鉢などに、頭が少し出るくらいに浅植えにすると、そこから新しい芽がでてきます。。

 

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