スプリング・エフェメラル
エフェメラルとは妖精のこと。 スプリング・エフェメラルとは、早春に落葉樹の葉が出てくる前に、さっと芽を出して、花を咲かせる山野草のことです。 たとえば、イチリンソウやニリンソウ、アネモネ・ネモローサ、エンゴサク、ヒメリュウキンカ、
コシノコバイモなどです。 普通の春の花が咲く前の早春に咲くので、風情があり、愛好者が多い山野草のグループです。 スプリング・エフェメラルは落葉樹の下にの林床に育つ植物ですので、春から秋にかけては
落葉樹の木陰になり、冬から早春にかけては日当たりが良くなります。 また、林の中は1年中、適度な温度と湿度なので、栽培する環境もでいるだけ、
自生地に近い環境に近づけてあげてください。
スプリング・エフェメラルの育て方
どちらかというと栽培が難しい種類が多いので、ガーデニングセンターなどで開花株を購入するのがいいでしょう。 開花株を購入したら根鉢を崩さずに、山野草鉢や駄温鉢に植え替えてください。 北風の当たらない、日の良く当たる南向きの場所に置きます。 遅霜の恐れがある場合は、寒冷紗などで保温してください。 水遣りのときに水が花や葉にかからないように注意してください。 花が終わったら、200倍希釈の液体肥料を水遣り代わりにあげてください。 スプリング・エフェメラルは生育期間が短いので、葉を大切にしましょう。 直接、雨に当ててはいけません。 屋外の日当たりの良い場所で管理してください。 花をそのままにしておくと種ができます。 種ができたら日陰で1週間くらい乾燥させてから、種まきしてください。 種を採る予定がなければ、花がらはできるだけ早く摘み取ってください。 暖かくなって地上部が枯れたら、日陰の木陰や棚の下に鉢を移します。 鉢土の表面が乾いて白っぽくなったら、たっぷりと水やりしてください。 スプリング・エフェメラルの中には暑さに弱い種類もあります。 風通しが良くて、できるだけ涼しい場所に置くようにしてください。 秋になって芽がでてきたら、北風の当たらない、日の良く当たる南向きの場所に移してください。 成長を促すために、有機質の固形肥料を鉢のまわりに施すといいでしょう。
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