シラーは春咲きのユリ科の球根植物で、ヒヤシンスの小花がまばらに咲いたような感じの花です。
おもにヨーロッパから中央アジアの温帯地域に自生している植物ですが、多くの種類があります。
日本で販売されている多くの園芸品種は寒さに強く、花が終わった後も植えっぱなしでいいので、手いらずですね。
他の植物と寄せ植えにしたり、花壇の前列に植えておくと、可愛らしく演出できます。
シラーの種類
ベルビアーナはヒアシンスを平べったくしたような花を咲かせてくれて、1株でも鑑賞価値があります。
他の品種は、だいたい小花がちらちら咲く感じになります。
シビリカやカンパヌラタ、ベルビアーナなどの種類は数年植えっぱなしにした方が調子が良いようです。
植え替える場合は、乾かさないようにして、すぐに植えつけてください。
ナタレンシスは寒さに弱く、チューベルゲニアやビフォリアは逆に暑さに弱いの注意しましょう。
シラーの育て方
基本的には9月の下旬から11月中旬までに球根を植えつけてください。
鉢植えでは小粒の赤玉土7:腐葉土3くらいの用土がいいでしょう。
市販の園芸用培養土でも大丈夫でしょう。
地植えの場合は、水はけの悪い場所を避けて植えつけてください。
酸性が強い土壌では苦土石灰などで酸度調整をする必要があります。
シビリカやベルビアーナなどは半日陰でも育ちますが、落葉樹の根本などに植え付けておくと早春には日が当たっていいでしょう。
シラーが乾燥している方が調子がいいので、鉢植えでも用土の表面が乾いてから水やりしてください。
花が終わって葉が黄色くなってきたら水やりを減らしてください。
シラーは夏から秋は休眠していますので、水やりは不要です。
植え付け時に緩効性の化成肥料などをまぜこんいれば、肥料はほとんど必要ありません。
シラーは数年は植えっぱなしでOKです。
混み合って植え替えが必要なときは、9月中旬から11月中旬の間に球根を掘りあげます。
種類にによっては球根が乾燥に耐えられない場合もあるので、堀りあげたら、すぐに植えつける方がいいでしょう。
多くのシラーでは花を残しておくと種子ができます。
9月まで涼しい場所に保存して、9月中旬に種まきしてください。
3,4年に花が咲くようになります。