フラワーアレンジメントや生け花によく使われるグロリオサですが、アフリカや熱帯アジア原産の球根植物です。
高温多湿を好むので、温暖化している日本では、これからむしろ栽培しやすくなるかもしれませんね。
球根を掘り出せば簡単に冬越しもできます。
真夏に合う情熱的な花で花期も長いので、1鉢試してみませんか?
グロリオサの育て方
グロリオサはゴールデンウイークの頃が球根の植え付け適期です。
6号鉢に1,2球、通常の肥料が入った草花栽培用の園芸用土で植えつけてください。
なお、球根は水平に置いてから5cmくらい土をかけてください。
ツル性の植物なので、アサガオのように行灯仕立てにするといいでしょう。
なお、早めに暖かい室内でパーライトなどで芽だししてから植えつけると生育が早くなります。
グロリオサは日光と水を非常に好む熱帯性の植物です。
鉢は1日中日の当たる場所に置いて、水切れしないようにしっかり水やりしてください。
肥料切れを起こすと球根が作落ちするので、5月から8月までは1週間に1回程度、液体肥料をあげるといいでしょう。
置肥をするのであれば、有機質の固形肥料を多めに置いておきます。
ただし、真夏の直射日光に当てると葉焼けするので、真夏には半日陰に移動し、秋のお彼岸の頃に元に戻してください。
花が咲き出したら球根への負担を減らすために早めに切花にして楽しみましょう。
秋になって葉が黄色になれば水やりをやめて、球根を掘りあげて、室内の凍らない場所で春まで保管します。
球根は5度くらいまでなら耐えられますが、できれば10度はほしいところです。
新芽にアブラムシがつくことがあります。アブラムシはウイルス病を媒介するので、すみやかに駆除してください。
ウイルス病になった株は廃棄し、その株をさわったハサミなどは塩素消毒します。
なおグロリオサの球根にはコルヒチンなどのアルカロイド系の猛毒が含まれています。
球根はヤマノイモやナガイモに似ているので注意してください。
実際に高知や静岡でグロリオサの球根を誤植して死亡した方がおられます。
【花球根】グロリオサ アフリカーナ(アプリコットオレンジ)1球入りカネコ種苗
花と葉の緑のコントラストが美しく、アレンジメントや鉢花にとても人気があります。
トレリスなどに仕立てると、つるが伸びて次々と花を咲かせてくれます。
水は切らさないようにしますが、あまり多く与えると腐るので注意しましょう!