マンリョウの育て方
もうすぐお正月ですね。
ということで、今回は縁起物のマンリョウ(万両)を取り上げます。
赤い小さな実がたわわに実るマンリョウですが、赤い実が一番多く実るので万両と呼ばれるようになったようです。
ちなみに一両(アリオドシ)、十両(ヤブコウジ)、百両(カラタチバナ)、千両(センリョウ)と呼ばれている植物もあります。
赤い実の数の少ない方から1,10,100,1000,10000となっているわけです。
ちなみにマンリョウとカラタチバナはヤブコウジの仲間で、センリョウは別の科の植物ですね。
マンリョウは5,6月に開花し、11月以降に色づきます。
センリョウよりも耐寒性があり、園芸品種も多く出回っています。
マンリョウは12月に出回る寄せ植えを入手するか、通信販売で苗を購入することもできます。
マンリョウはある程度の耐寒性はありますが、もともと林の中の植物なので、寒風に当たると枯れることがあるので注意してください。
耐陰性はありますが、あまり暗いと実が付きにくくなります。
置き場所としては1年中、明るい日陰か木漏れ日がさすような庭木の下などが適しています。
日光が強すぎると葉焼けするので、斑入り品種は直射日光は厳禁です。
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら、たっぷり水やりしてください。
庭植えの場合は特に乾燥していない限り水やりは不要です。
寒肥は2月下旬から3月上旬の間に行ってください。
5月下旬から6月下旬にも少なめに肥料をあげると生育が良くなります。
植え付け、植え替えの適期は3月下旬から4月上旬です。
鉢植えの場合は2年に1回は植え替えましょう。
用土は赤玉土7;腐葉土3くらいでいいでしょう。
園芸品種は種では殖えません。
5月中旬から6月上旬に挿し木ができます。
新梢の先を7,8cmくらい切って浅鉢に赤玉土単用で挿してください。
水を切らさないようにすれば、発根します。
そのまま夏越し、冬越しさせて、翌年の春に鉢上げしてください。
大実万両(マンリョウ) 宝船 5号(h5)
大粒の真っ赤な実がきれいなマンリョウです。
明るい林内に自生する植物で、関東地方以南では露地植えが可能です。
暖地性の植物ですから寒い季節の移植は好ましくありませんので、5月〜6月頃まではそのまま鉢植えで管理してください。