ツバキ
ツバキ(椿)は東アジア原産の常緑高木です。
日本はツバキの北限に位置し、野生のヤブツバキやユキツバキなどが見られます。
ツバキの花は花の形のまま落花するので有名
ですが、近縁種のツバキは花びらが1枚ずつ落ちていくので、簡単に
見分けられます。また、種子からは椿油が取れます。
ツバキは茶花として有名ですが、長い歴史のなかでさまざまな品種が開発されており、
ガーデニングやフラワーアレンジメントの素材としても、非常に重要なものです。
ツバキの品種
ツバキらいしい赤い一重咲きの花は茶花に珍重されますが、
ツバキは花木としての歴史が長いので、品種も非常に多様です。
花色は赤以外にピンク、白色、黄色があり、紅白の絞り咲きや吹っ掛け絞り、覆輪、ぼかし模様の杢斑などがあります。
花の形もツバキの基本形以外に百合咲き、八重咲き、獅子咲きの品種などもあります。
オキナワヒメツバキなどに代表される香りの良い品種が多いのも椿の特徴ですね。
最近は中国やベトナムなどの原種との交雑によって、新しいタイプのツバキの品種が開発されています。
ツバキの育て方
ツバキは丈夫で、長命で、冬にも緑をたたえているので、日本庭園には最適の花木でしょう。
椿の苗は春と秋に植えることができます。
多少、日当たりが悪くても花は咲きますが、もちろん日当たりが良いほうが花つきはよくなります。
水はけが良く有機質に富んだ土質が良いですが、それほど神経質にならないくてもいいでしょう。
少し高植え気味に植え付けて根元に敷きわらをして、十分に水やりします。
ツバキを鉢植えにする場合には、赤玉土+鹿沼土に腐葉土を1割ほどまぜた用土がいいでしょう。
鉢は深めのものを用意しましょう。
ツバキは深植えせずに、水やりも鉢土が乾いてからしっかりやります。
特に冬から早春にかけての気温の低い時期に過湿になりますと、根腐れしますので注意します。
ツバキは肥料は少なくていい方ですが、庭植えの場合は、真冬に根元から離して
堆肥や鶏糞を施します。鉢植えの場合は、鉢の周辺に固形油粕などを施します。
9月頃にリン酸系の液体肥料を追肥すると花つきが良くなると言われています。
ツバキにはチャドクガなどの害虫がつきやすいです。
たんねんに葉の裏などを観察して、ピンセットなどで毛虫を退治してください。
ドクガの幼虫を素手で触るとかぶれることがあります。
夏場、直射日光が強い場合は日よけをしてやるといいでしょう。
また、乾いたらしっかり水やりしてください。
ツバキは冬咲きですので、鉢植えは冬場も水遣りを忘れないようにしてください。
寒さの厳しい地方では、鉢土が凍らないように保護してやります。
庭植えの椿の剪定は基本的には不要です。どうしても仕立て直したいときには花後に剪定しますが、
翌年の花つきは悪くなります。
夏以降にツバキを強剪定すると花が咲きません。
鉢植えの場合は毎年、幹の半分くらいで切り戻してください。
切る場所は芽のすぐ上です。
適期は3月中旬です。
ツバキの鉢植えは2,3年に1回、剪定後に植え替えます。
ツバキの繁殖は実生で行います。秋に種子を収穫し、湿った砂などに入れて春まで
保存してから、まきます。花が咲くまでには7年ほどかかります。
気の短い人は、3年後に枝を切って挿し木し、鉢植えにすると5年程度で花が咲きます。
著作権フリーのお花の写真32 ツバキ特集
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