ネメシアはゴマノハグサ科の属名で、1年草の品種群と宿根草の品種群があります。
1年草の品種群は日本では秋まきで春の花壇に咲いているのをよく見かけますね。
花色は赤、黄、青、白など鮮やかで、大輪で香りの良い品種が多いです。
一方、宿根草のネメシアは花色は青、白、ピンクと穏やかな色合いで、四季咲き性が強いのが特徴です。
ただし、暑さに弱く、日本では夏に枯れてしまうことが多いです。
また、中間的な性質の1年草タイプと宿根タイプの交雑品種も出回っています。
1年草タイプの大輪ネメシアを栽培している人は最近少なくなっているので、花壇に植えると皆に自慢できるかも。
宿根ネメシアは可愛くて花期が長いので、寄せ植えに重宝します。
暑さに弱いことを除けば丈夫で花付きの良い植物なので、大いに利用したい植物ですよね。
大輪ネメシアの育て方
まず、ストルモサ系の1年草タイプの大輪ネメシアは10月以降、涼しくなってから種まきしてください。
薄く覆土し、発芽するまでは乾かさないようにしてください。
ネメシアは根腐れしやすいので、水はけの良い用土に植えつけてください。
酸性土壌を嫌うので有機石灰などで酸度調整するといいでしょう。
3月から5月までは薄めの液体肥料を2週間に1回程度施してください。
咲き終わった花がらはすぐに取り除かないと灰色かび病の原因になります。
ある程度、咲き終わったら草丈の1/2くらいに切り戻さないと、株が蒸れて病気になりやすくなります。
夏越しはできませんが、品種によっては種ができるものがあるので、その場合は種で増やすことができます。
宿根ネメシアの育て方
宿根ネメシアは春と秋に出回る苗から始めるのがいいでしょう。
基本的な育て方は大輪ネメシアと同様ですが、宿根草といっても東京以西では夏越しはむずかしいです。
鉢植えにして山野草なみの管理をするか、挿し木苗を作って夏越しする必要があります。
また、条件が良くても2,3年で枯れることも多いので、保険のためにも挿し木しておくことをオススメします。
挿し木の適期は3-5月と10月です。
なお、宿根ネメシアは耐寒性(マイナス3度)はあるので屋外でも簡単な霜よけ程度で越冬できます。
室内の日当たりの良い場所に鉢植えを置けば、真冬でも開花します。
ネメシアは灰色かび病のほかにもウイルス病やアブラムシにも注意が必要です。
宿根ネメシア ラベンダーブルー
耐寒性が強い宿根ネメシアです。
西南暖地で日当たりの良い場所では冬でも開花します。